2011-01-01から1年間の記事一覧

ベートーベンだよ全員集合!

月に一度は懐かしのアニソンを求めて2chスレまとめサイトを閲覧する。記憶の片隅からこぼれ落ちそうな古いアニソンに巡り合う、そんな機会を求めている。最近ではF先生原作のアニメ『ぽこにゃん!』のOP曲『賽は投げられた』を発掘した。大事MANブラザー…

流れ星を追い越して、そのスピードを感じてる

スピッツの『どんどどん』を何度も聴いている。歌詞の意味は考えない。考えないようにしている。でも考えてしまっている。 覚えようとしない限り覚えられない。それが歌詞なる存在。歌詞表を見て歌詞を暗記する前と後で、曲に対する印象がまるで違う。と気づ…

ONE PIECE 64巻

ONE PIECE 64 (ジャンプコミックス)posted with amazlet at 11.11.15尾田 栄一郎 集英社 (2011-11-04)Amazon.co.jp で詳細を見る 64巻か。先は長い。 書き手が「折り返しを過ぎたところだ」といったところで、それを信じてはいけない。いや、事実ストーリー…

悪態をつくことの痛快さ

「ドラえも〜ん、なにか面白い本出してよ」 「しかたないなぁ、のび太くんは。ひ〜び〜の〜あ〜れ〜こ〜れ〜」 「さすがドラえもん! で、それ、どんな本なの?」 「見当違いの批評家をコケにしているエッセイだよ。」 ・前回エントリ(2011-11-06 - 備忘録…

抱腹絶倒のエッセイ

目白雑録 (朝日文庫 か 30-2)posted with amazlet at 11.11.06金井 美恵子 朝日新聞社 売り上げランキング: 185931Amazon.co.jp で詳細を見る 金井美恵子の作品はどれも難解――というよりは読むという行為には読む対象に応じてそれなりの訓練を要するのであり…

人生論ノート――懐疑について

三木清『人生論ノート』 三つめの章――懐疑について。 人生論ノート (新潮文庫)posted with amazlet at 11.09.14三木 清 新潮社 売り上げランキング: 24092Amazon.co.jp で詳細を見る 節度ある懐疑について この章の主題である「懐疑」については、特に難しい…

スイカのくせにメロン味

それがいかなる食べ物であろうと、どういった量であろうと、祖母から与えられる以上は、受け取るのが孫の義務である。 盆休みから冷蔵庫を占領していたスイカ(果肉は黄色)は、食べ始めればそれなりに手が出るが、その最初の一口が不思議と億劫であるし、冷…

The Long Goodbye

レイモンド・チャンドラー作の『The Long Goodbye』は、2007年に村上春樹訳が『ロンググッバイ』の題名で出回っているため御存知の方も多いと思うが、私は清水俊二訳の『長いお別れ』で本作に触れた。私立探偵のマーロウ氏により一人称で語られるハードボイ…

旧七武海について

ONE PIECEも63巻に到達。これでまだ半分を過ぎたばかりというから先は長いですね。 基本的にはバトルものの漫画ですが、冒険物としても面白いですし*1、広げられた大風呂敷がいかにして畳まれていくのかについても目が離せません。 多彩なキャラクターが登場…

ONE PIECE 63巻――力関係

本エントリの副題は「アーロンの正当な賞金額は? 2」 アーロン このブログには「クロコダイル」「ゲッコー・モリア」「覇気」をググって訪れる方が多いのだが、ある時期から「アーロン 強さ」でググって来る人が出てきた。大方、本誌*1の方で魚人島に到達…

ONE PIECE 63巻――タイヨウ

新章に突入して最初の舞台は魚人島。 麦わらの一味は今や九人もいるし、魚人島では志や目的の異なる複数の勢力が絡み合っており、尋常ではない登場人物の数となっています。さすがにこれは操りきれないのではないかと危惧している次第です。が、今回63巻で…

ヘタクソ探検家

書かなければならない、と思う気持ちに反して、書けていない。 最近感じている集中力の欠落について、私は非常に歯がゆい思いをしている。 それとも創作活動へと真っ直ぐに向かうことの出来ない薄弱な意士を誤魔化すための嘘がでっち上げられているのだろう…

スピッツ・オン・ザ・ロック

オンザロックで喉に流し込むアルコールのように。 スピッツのロックを味わう。 このシアワセを共有したくて、日本で活動するロックバンド、スピッツのロックに傾いた曲から10曲選んで紹介したい。 とはいえ、普通に選んでも数が多すぎる。選曲の基準を決める…

『人生論ノート』で読み解く『まどか☆マギカ』

哲学者 三木清の散文集『人生論ノート』の「幸福について」の章を引用し、アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の登場人物が幸福であったかを説く。 自分が幸福であること 幸福は徳に反するものでなく、むしろ幸福そのものが徳である。もちろん、他人の幸福につ…

『人生論ノート』――幸福について

人は誰でも、幸せ探す、旅人のようなもの 疑いなく確かなことは、過去のすべての時代においてつねに幸福が倫理の中心問題であったということである。ギリシアの古典的な倫理学がそうであったし、ストアの厳粛主義の如きも幸福のために説欲を説いたのであり、…

知らんかった

漫画『もやしもん』の最新巻を机の上に出しっぱなしにして一週間が過ぎ、ふっと気づいた。コミックスの底面に菌のデフォルメイラストが印字されているではないか。 驚きのあまり叫び声を上げてしまい、家族から顰蹙を買ってしまった。

真の小説嫌いが書いた最上の小説

キャッチコピー 著者:アンドレ・ブルトン 題名:ナジャ 1926年 『ナジャ』が世に出る 1963年 『ナジャ』著者による全面改訂版が出る この書物が多くの人の手に開かれるように、キャッチコピーを考え、本エントリの題名とした。 真に小説を批判できるものは…

ディレンマを振り切って――スティール・ボール・ラン最終巻を控えて

※ 当方はコミックス派。現在の最新巻である22巻までのネタバレ注意。 STEEL BALL RUN スティール・ボール・ラン 22 (ジャンプコミックス)posted with amazlet at 11.04.25荒木 飛呂彦 集英社 (2010-11-04)Amazon.co.jp で詳細を見る 週刊少年ジャンプで『ス…

チーズさえあれば、もう何も怖くない

日々の激務に自分を見失いそうな日々ですが(なんだこの悪文は。ヒビが入っているぞ)、先月はブログ更新一切無しだったこともあって、衝動的に更新しちゃいます。 はい、チーズ 突然ですがチーズの話です。 皆さんは6Pチーズを御存知でしょうか。ウィキペデ…

覇気の解説がやっときた、ONE PIECE 61巻

覇気の解説がやっときた! (……って、ネットで目まぐるしく情報がやりとりされる現代社会で、僕はかなりすっとろいことを書いているのではないか……?) 発売日から少し経っていますが、やっと読めました。 現在最新の61巻にございます。 未読の方はご注意を…

読みにくい

関連する過去エントリ 語りの海を漂いながら――灯台へ - 備忘録の集積 誤訳ですね、という内容でエントリを立ち上げそうになった。前後で文脈があっていないように読めてしまう。 ▼鴻巣訳 P87 ところで、アンドルーだが、もっと勉強する気になってくれんもの…

正しいものは、これじゃなくても

歳を取らない人と言えば、まずはじめに漫画家の荒木宏彦が思い浮かび、その次にスピッツのヴォーカルを務める草野正宗が思い当たる。僕が青春の真っ直中を過ごしていた頃からマサムネは透き通るような歌声を発していた。当時、ラジオから偶然流れてきたその…

語りの海を漂いながら――灯台へ

著者 Virginia Woolf (ヴァージニア・ウルフ) [1882-1941] イギリスの作家。モダニズム文学の旗手。 『灯台へ』は、我が人生の書の一つ。まだまだ若造の私ですが、残りの人生にこれを超える作品に出会うことはないだろうと思っています。 感想を一言でいえ…

MacBook Air 11インチ欲しい!

文学系のエントリを期待している数少ない読者さんには申し訳ないんですけど、今日は近況報告でもしようかなと思います。(いや実際はタイトルの通り「MacBook Air 11インチ欲しい!」を叫ぶためだけのエントリなんだが) でもkeiseiryokuの近況とか誰得ーっ!…

毒吐く

今日は七時間ほどディスプレイに向かっていたが、キーボードを叩いては手を止め、叩いては手を止め、デリートキーを連打し、ドラッグで文章を反転させては削除していた。普段の一、二時間分しか書けていないし、その内容についても、何ら納得できていない始…