チーズさえあれば、もう何も怖くない

 日々の激務に自分を見失いそうな日々ですが(なんだこの悪文は。ヒビが入っているぞ)、先月はブログ更新一切無しだったこともあって、衝動的に更新しちゃいます。

はい、チーズ

 突然ですがチーズの話です。
 皆さんは6Pチーズを御存知でしょうか。ウィキペディア情報によると元祖は雪印だそうですが、現在では他社でも類似のシリーズが展開されています。
 私は最近までこの手のチーズには見向きもしていませんでした。それというのも、幼少の頃(保育所で)、動物の形を模したチーズがおやつの時間に登場したものですが、あんまり美味しく感じられなかったことが原因かと思われます。あれは美味しくなかったどころか、いっそ舌にあわなかったと断言してよいでしょう*1。そのため、固形のチーズは不味い、と刷り込まれておりました。ピザに載っているようなとろけているチーズは美味しいのに、動物のチーズはなぜあんなに不味いのか……


 あ、「動物のチーズ」でググったら速攻で出てきました。もう市場には出回っていないようです。
給食の動物チーズ皆さんも出てましたか? - 思わず懐かしい画像を見つけ... - Yahoo!知恵袋


 そんな私が6Pチーズを買うようになったのは大学に入ってからのことです。成長による味覚の変化もありましたが、私がチーズに求めたのは塩気とあの歯ごたえでした。くっちゃくっちゃと食べるのが、なぜか病み付きになって、「カマンベール入り6P」を愛用していました。
 このカマンベール入りが、もっともお世話になった6Pチーズです。生ハムに巻いて食べたり、コーヒーやワインのあてにして親しんでいました。カレーに投入するようになったのは去年からです。器に装ったカレーの中に実験的に投入してみたところ、熱でとろけてなかなかイケル……。

 このときになって、私はやっとチーズが溶けることに気づいたのでした。
 チーズが溶ける。それは当たり前のことです。シート状にして売っているスライスチーズや、細い糸状にして売っているナチュラルチーズを用いてピザトーストを焼くなんてこともしょっちゅうでした。しかし、私の中には6Pチーズが「溶けるチーズ」だという発想が微塵もなかったのでした。動物チーズに類する固形のチーズは溶けないもの、と、思い込むでもなく思い込んでいた自分に愕然としました。
 
 6Pチーズは溶けるのか……?
 と、自問しました。
 答えはいわずもがな。(カレーで溶けるんだから)
 となれば、実験です。
 どの6Pチーズが一番とろけるのか?
 

実験1

KRAFT*2 「カマンベール入り6P」
meiji*3 「モッツァレラ6Pチーズ」
QBB*4 「熟成6Pチーズ」
 近所の ever green で売っている6Pチーズで試してみました。
 (雪印の6Pも売ってるが、買ったことがない。スマン、雪印の人。僕は保育所でおやつに登場したキャンディー状のひねりで包装されたチーズの不味さが忘れられないんだ。幼かった僕はCMの文句「プロセスチーズは雪印」を聞いて「プロセスチーズは不味いんだ」と思い込むプロセスを辿った)
 
 結果は下の画像の通り。


 左から順に、「熟成6Pチーズ」
「モッツァレラ6Pチーズ」
「カマンベール入り6P」


 ご覧の通り、見事にとろけっちまってやんの。
 だらしねー連中。
 真ん中のモッツァレラのだらしないこと。それに引き替え右端のカマンベールの凛とした佇まいはどうです。でも見た目に騙されちゃいけませんぜ、しっかりしているのは輪郭だけで、歯に一切逆らうことがありません。外見が気丈なだけで、中身は従順。
 味の方は好みの問題ですが、カマンベールが一番でした。モッツァレラは味にパンチがないですね。ただし、糸を引くチーズはこいつだけでした。
 QBBは、特に評価すべき点が見つかりませんでした。

実験2(蛇足)

 しかし、ちょっと待ってください。
 トースターの熱は果たして均一にかかっているのでありましょうか。答えはノーです。説明は不用でしょう。私たちは幾度となくトーストの焦げ目から、熱の偏りに対する知見を蓄積させているはずですから。

 というわけで、外見上もっともとろけていなさそうなカマンベールをど真ん中にもってきました。
 結果は下記の通り。



 おお……! まったくとろけていない……!
 え、なんで単独なんだ、なんで比較対象がないんだ、とおっしゃいます?
 パンも別のものを用いているとか、おっしゃっちゃいます?
 それは実験1からずいぶんと時間が経ってしまったからです。冷蔵庫というのは個人の保管庫たりえないのです。家族共有の保管庫なんです。悲しいけど、コレ、戦争なのよね……。

実験3(蛇足)

 カマンベールばかり特別待遇しても仕方がありません。
 QBBの成熟チーズにも主役を張ってもらいました。



 アルミの個包装を剥ぐの失敗しちゃってごめんなさい。
 カマンベールの実験をした直後なので余熱のせいで実験系としてどうかと思いますが。
 ぐだぐだでごめんなさい。
 でもチーズがうまければ関係ないですねっ。

おわりに

 私には妙な固定観念があるようです。もっていてもしょうがないような固定観念が。
 6Pチーズを溶かしてはいけないだなんて、なぜそんなふうに思っていたのやら。
 ケチャップやピザソースを併用してはならないだなんて、どこから湧いて出た美学なのか。
 でもやっぱり、とろけていないチーズもなかなかのものですよ。6Pチーズの1ピースを食パン*5に挟んでかぶりついたときの食感とか大好きです。

*1:食い意地は張っていたので食べましたが。

*2:森永乳業株式会社の商品。円形のレシピカードがついてた頃があった。

*3:明治乳業株式会社の商品。クセがない。

*4:六甲バター株式会社のブランド。スイーツとして出ている6P系にはお世話になってます。

*5:もちろん 焼いて<トーストして>ないもの