2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

もっと軽やかに

テキスト 雲一つない澄み切った青空の下に柔らかな稜線が連なっている。それら遠目に見える山々は緑の絨毯を敷き詰めたようであり、さらりと撫でればやはり絨毯の触感が掌にあるだろうと思わせる。私の眼前には主に白と橙の花を付けた植物が茂り、花びらの下…

マーマレードではないけれど、オタマジャクシが思い出させること

はじめに「前置きだけでお腹いっぱいになる人は前置きだけでいいよ。あるいは前置きをとばしてもいいよ。」 J-POPに敏感になり始めた中学生、J-POPをもっとも聞いていた高校生の頃は、プロモーションビデオが嫌いだった。プロモーションが促進を意味する単語…

机の引き出しから飛び出した青い存在は四次元の腸によって眼鏡の少年を直に腹の中に取り込んだ

テキスト 目を閉じ、苦渋ゆえの汗を球状の頭部に浮かべながら道化のごとき造形をした彼は切実なる思いを呟いた。彼の精神を逼迫させる某かの要素――それはけっして彼の首を締め付ける太い首輪がきつく締め付けてくるからではなかった――はどす黒い靄のように彼…

鉄拳チンミLegends、ハクシンと迫真のバトルの行方

タイトルが駄洒落になってしもたやないかい。前川先生の名付け方は安易なことが多いから……。 実力伯仲の通背拳勝負も佳境というところで幕を引いた前巻は高いテンションのまま終わったわけですが、さて今回の七巻は?――と、その前に嘘つきましたね、実力伯仲…

思えば遠くへ……は来ていないな、まだ玄関が見えら

社会人になってからブログやらソーシャルブックマークやらを始めたのだが、当初はブクマをお気に入りにされたりなんて一度もないまま終わるのだろうなと思っていた(ブログがブクマを集めることがないのだろうという予想と同様に)。しかしそんなことはなか…

淡い緑に包まれた散歩道

テキスト 朝の湿り気と森の保湿力が土に落ち着きある深い味わいと冷たくも柔らかなあの茶色を持たせていたし、顔を見上げることなしには実直で逞しい幹しか見えることのない立派な樹木も長い時と強固さを感じさせる岩肌のごとき質感を持っていたが、象のごと…

日曜ブロガーの多忙な日々

三月に入って急に忙しくなった。十二時間で帰宅しようとすると上司に嫌みを言われる(上司にしてみれば冗談のつもりだろうし、ちょっとした気晴らしでもあるのだろう)。十四時間働いて帰宅しようとすると、私が六時から出勤していることを知らないために十…

うふふー

午前四時起床。五時、家を出る。六時、職場で活動開始。 日付が変わって、零時半、仕事が終わる。午前一時帰宅。 というわけで十八時間拘束でしたー(通勤時間除く)。 「え?」「なんて?」「もう一回いって」のような、英語で言うところの「パードゥン?」…

魂は栄養失調中(だから私はポエム唱える)

(鰤さんの祈りに関するエントリを読んで、ふっと思ったことを書くのだが、トラバ送るほどでもないと思って独りでぶつぶつと……) 神がいたならばいいのに。神様がいらっしゃったらいいのに。そんなふうに思ってしまった。何か大いなるものに接していたい。人…

血のように赤い月が出ている霧に包まれた夜の狼男

テキスト 息をするごとに男の姿は一回りずつ大きくなっていった。一枚の獣の皮を隈無く纏い変装を済ませたといった次元に留まらず、腕も、胸板も、人の頃の二倍にまで増強されていた。踵は浮き、足指と足指の付け根の辺りのみで体重を支える前傾姿勢を取った…

ブログ書く暇もないよ

さっき読んだ ONEPIECE最新巻読んだ。こりゃすごい。また後で言及するかも。しないかも。 スティール・ボール・ラン最新巻読んだ。こりゃすごすぎる。大統領の能力がわからん。この興奮はジョジョらしい興奮。バイツァ・ダストのときに似た興奮。こつぁすご…

くたびれた

つらいどえす。 十四時間労働辛いどえす。 今朝、大便をきばっていると鼻血がでたのもきっと長時間労働のせいごわす。 朝六時に職場で活動を始め、九時間後である午後三時に、「定時って今帰れるんだ、定時ってスゲー、人生二倍だ」とか思っている。三行に時…

霧と霧に隠された水面とそこに映る像を思う

テキスト ひんやりとした大気が実体を持つとき霧は生まれる。足下から這い上がってくる冷気も、肺の中を凍てつかせんばかりの張りつめた空気も、夜が途切れ朝がやってくる、天を司る偉大な二つの性質のどちらにも属さない曖昧な境において、薄ぼんやりとした…