私撰、ワンピ名言集

ONE PIECE 52 (ジャンプコミックス)

ONE PIECE 52 (ジャンプコミックス)

 コミックス派の私が、久々にONE PIECEコミックスを読み返したので勢いで記録しておく。

<選別の基準>
 ●瞳が涙で潤った場面はどれほど陳腐であっても強制的に拾うこと。
 ●世間様が歯牙にもかけていない場面であっても拾うこと。
 ●世間様が評価している場面はスルーするかもしれないこと。
 ●名台詞集ではなく名場面集になりそうでも躊躇わないこと。

<注意点>
 ●漢字の表記を一部変えている場合がある。 例)事→こと
 ●リードを省いたり一律にしたりと変更している場合がある。 例)…→……
 ●読点、句読点を勝手に入れる場合がある。
 ●範囲は一巻から現時点での最新巻である五十二巻まで。



ルフィ「手がふるえてるぞ。中途半端な覚悟で海賊を相手にしようとするからそうなるんだ」
ナミ「覚悟って何よ。人を簡単に殺して見せることがそうなの? それが海賊の覚悟?」
ルフィ「違う。自分の命を賭ける覚悟だ
 ――第10話
 断固たる決意ってのはなかなかに難しい。



村長「すまん!!! 恩にきる!!!」
ルフィ「気にすんな!! 楽に行こう!!
 ――第21話
 楽に行こう。懐が深い。



ルフィ「まァ くよくよすんなよ、おっさん!! 20年でおれ達が来てよかったよ!! あと30年遅かった ら死んでいたかもな!!! これだけバカみちまったら後はワンピースしかねェよ!! もう一回おれと海 賊やろう!!
 ――第22話
 ガイモンさんを誘うシーン。宝箱の中身が空っぽと知られまいとしたり、前向きな解釈を授けたり、 仲間に誘ったり。ルフィは大人だよ。



サンジ「いいぜ。俺を止めたきゃ撃て。わかってるよ……。相手は救いようもねェ悪党だってことくらい……。でもおれには関係ねェことだ。食わせてその先どうなるかなんて考えるのも面倒くせェ……。 食いてえやつには食わせてやる!!! コックってのはそれでいいんじゃねェのか!!!
 ――第47話
 考えるのも面倒くせェという考え方が大好き。



パール「つまり貴様はおれ達に手出しもできず死んでいくのさ。それでもなおナゼ立ち上がる!! フンバるだけ無駄なのに」
サンジ「一刻でも長くここがレストランで在るためさ
 ――第59話
 クール、クール、ストイック。



回想ゼフ「例えばだサンジ……、どんな大悪党だろうと、脱獄囚だろうと、食いたくて食いたくてこの店にたどり着いたクソ野郎がいたとしたら、おれ達がこの店で戦い続ける意味はあるんじゃねェだろう か」
 (中略)
ゼフ「おいサンジ。カゼひくなよ
サンジ「オーナーゼフ!!! 長い間、くそお世話になりました!!! この御恩は一生、忘れません!!!!
 ――第68話
 回想で丁寧にしんみりとした雰囲気をつくっておいて、風邪を引くなとのさりげない思いやりの一言 。目頭が熱くならないわけがない。



ベルメールゲンさん、ごめんなさい。私……!! 家族がいないなんていえないや、たとえ命を落とし ても……!! 口先だけでも親になりたい。あいつら私の子でしょ?
 (中略)
アーロン「お前が最初の見せしめだ。くだらねェ愛に死ね
ベルメールノジコ!! ナミ!! 大好き
 ――第78話
 家族の縁か命か。



Dr.くれは「そのキノコはね、トナカイ!!! 猛毒だよ!!! 口にしたら一時間も生きちゃいられない」
チョッパー「…そんなハズないさ、ちゃんと本で調べたんだ、これは病気に勝てるキノコさ…!!! このキノコの絵の横にちゃんとドクロが描いてあったんだ!!!!
 ――第144話



チョッパー「おれは… お前達に… 感謝してるんだ!! だって俺は……トナカイだ!!! 角だって…  蹄だってあるし……!! 青っ鼻だし……!!! そりゃ海賊にはなりたいけどさ……!! 俺は人間の仲間でもないんだぞ!! バケモノだし!! おれなんかお前達の仲間にはなれねェよ!!!……だからお礼を 言いにきたんだ!!! 誘ってくれてありがとう… 俺はここへ残るけどさ、いつかまたさ… 気が向いたらここへ――」
ルフィ「うるせぇ!!! いこう!!!!
 どんっ!!
 ――第152話



クロコダイル「おれを誰だと思ってる。てめえの様な口先だけのルーキーなんざいくらでもいるぜ、麦わらのルフィ。このグランドラインにゃあよ…」
 ――第178話
 モクモクの実、メラメラの実ときて三番目に登場した自然系悪魔の実、スナスナの実の圧倒的実力が 描かれる。その規模、威力、地の利、ゴムゴムの実の能力ではどうにもならない防御力。



クロコダイル「何度殺されりゃあ気が済むんだ!!!?」
ルフィ「まだ返して貰ってねェからな……!! お前が奪ったものを……!!!」
クロコダイル「金か? 名声か……、信頼か!? …命か? ……雨か!!? クハハハ、何を返して欲し い、奪ったものならいくらでもある」
ルフィ「……国!!!」
クロコダイル「国……!? おかしなことを言う奴だ。国はこれから貰うのさ。俺がこの地の王となり支 配することでな」
ルフィ「俺たちがこの島に来たときにはもうとっくになかったぞ……!! あいつの国なんて……!! ここが本当にあいつの国なら、もっと…!!! 笑ってられるはずだ!!!!
 ――第204話



男の道をそれるとも
女の道をそれるとも
踏み外せぬは人の道

散らば諸友
真の空に
咲かせてみせよう
オカマ道
Mr.二・盆暮
 どどんっ!!
 ――第215話
 目頭が熱くなっちまったんだからしょうがねえ。



ビビ「私は一緒には行けません!!! 今まで本当にありがとう!!! 冒険はまだしたいけど私はやっぱり この国を愛してるから!!!!――だから行けません!!! 私は――…私はここに残るけど……!!! いつか また会えたら!!! もう一度仲間と呼んでくれますか!!!?」
 (一同、左腕を掲げる)これから何が起こっても左腕のこれが仲間の印だ。
 ――第216話
 今後この漫画がどれほど面白くなったとしてもこの場面がもっとも感動的なのではないだろうか、と思っている。



ナミ「望む未来……? ええ、あります。…だけどこのままあなたと行けば私は一人ぼっちも同じ…!!  望むものを1人で手に入れて何が楽しいの? 本当はやりたいことも欲しいものもたくさんあるけど 、このままあいつらを捨ててあんたと一緒に行くくらいなら!!! 私はもう!!! 何もいらない!!!!
エネル「命もだな」
 ――第282話
 罪の意識で民の心を弱らせ恐怖によって支配するエネルへ切る啖呵が格好いい。というか目頭にきたので。



ルフィ「…俺の仲間は…誰一人……!!! 死んでもやらん!!!!」
 ――第316話
 デービーバックファイト最終戦。ここできてしまうなんて涙腺の弱体化がひどいようだ。



ルフィ「重い」
ゾロ「――それが船長だろ。迷うな。お前がフラフラしてやがったらおれ達は誰を信じりゃいいんだよ。船を空け渡そう。おれ達はもう…この船には戻れねェから
 ――第333話
 ゴーイングメリー号のことで決裂した麦わら海賊団とウソップ。こうまで真面目に喧嘩して、行き着 くところまで行き着いてしまうのが若さというもの。その若さに相反して船長としての責任を果たし尊 厳を保たねばならない大人の側面が要求される。引き返せないことを如実に伝えるゾロの台詞がいい。



パウリー「くそ……。勝てると…思った」
 ――第344話
 すごく個人的な選出だが。自分の周りでは少し流行ったので。ゲームなどで逆転勝ちを狙って特攻し 、やっぱり順当に負けたときなんかに「勝てると思った」と呟くとか。



ルッチ「まず何から話せばいいのか…死にゆくあなたに。あなたにはがっかりさせられた」
カク「あんたが悪いんじゃぞ。政府が大人しく出ているうちに渡さんからこうなる」
カリファ「できることならあなたを傷つけることなくこの町を思い出にしたかった」
ブルーノ「頑固さも師匠ゆずりか……」
 ――第345話
 船大工が仲間になるらしい。一体誰だろう、と興味を引く。候補が続々と登場する。どれも魅力的で 一癖あるキャラクター。……ってお前ら全員敵か! ルッチとカクの帽子は身代わりの顔を隠し読者を 騙すためのオプションですか?



トム「造った船に!!! 男はドンと胸をはれ!!!!」
 ――第356話



スパンダム「全世界を敵に回して生きていられると思うなよォ!!!!」
ルフィ「望むところだァーっ!!!!
ルフィ「ロビン!!! まだお前の口から聞いてねェ。『生きたい』と言えェ!!!!」
ロビン「生き゛たいっ!!!! 私も一緒に海へ連れてって!!!
 ――第398話
 ロビンの本音を引き出すシーンなのだが、それよりも仲間のために全世界を敵に回せるルフィの心意 気に痺れる。「生きたい」よりも「海へ連れて行って」のほうがじんときた。




メリー(ごめんね。――もっとみんなを遠くまで運んであげたかった……。ごめんね。ずっと一緒に冒 険したかった……。だけどぼくは――
ルフィ「ごめんっつーなら!! おれ達の方だぞメリー!!! おれ゛舵ヘタだからよー!! お前を氷山に ぶつけたりよー!! 帆を破ったことあるしよー!!! ゾロもサンジもアホだから色んなモン壊すしよ!!  そのたんびウソップが直すんだけどヘタクソでよォ!!! ごめんっつーなら……
メリー(だけどぼくは幸せだった。今まで大切にしてくれてどうもありがとう。ぼくは本当に幸せだった
 ――第430話
 ここも涙腺を熱くする。ものが語りかけてくるというのは人が語りかけてくる以上に訴えるものがある。




ブルック「私!!! 生きててよかったァ!!!」
 ――第489話
 五重奏に始まり、仲間が死に、最後にはブルックだけが残る。蘇ることができたというのにあまりに 孤独。生き残る方が辛いこともある。だが、生きていてよかった!




ハチ「…待ってくれ…麦わら…!!! だめだ…怒るな…おれが…ドジったんだよ…。目の前で誰かが 撃たれても!! 天竜人には逆らわねェって……約束しただろ…。どうせおれは海賊だったんだ……!!  悪ィことしたからその報いだ。ゴメンなァ、こんなつもりじゃなかったのになあ…!! ナミに…ちょっとでも償いをしたくて…おめェらの役に立ちたかったんだけども………やっぱりおれは昔から何やってもドジだから………!! 本当にドジだから…。……結局迷惑ばっかりかけてゴメンなァ〜…!!!」
 ――第502話
 涙腺が弱(略)。こういうだらだら長々と訴えるシーンが好きなので。