何も書かないままでは寂しいので書いてみた記録的な記述

新年です

 遅まきながら、あけましておめでとうございます。

この一週間は

 近況の報告などして誰が喜ぶわけでもないのですが、年のはじめからなかなかに忙しい一週間を体感させてくれた会社に心よりお礼を申し上げます。一日に十二時間働くことが基本のように錯覚してしまう昨今は、思いもかけず十一時間で退社してしまったときなどは何かしら言語道断の悪事か犯罪じみた裏技を用いてしまったような気分にさせられますが、冷静になると既に二時間の残業をしていたことに気付きます(今週の月曜日がそうでした)。早く帰宅したいとの思いは、後五分待てば三十分分の給与が出るというときですら迷わずタイムカードを差し込むまでに私を急かします(火曜日のことでした)。上司や先輩社員が軒並み出張すると分かっている日などは早く帰ろうと朝から奮闘するのですが、その日の仕事が片づくとおかしなことに十二時間が過ぎているものです(水曜日)。自分一人の仕事というのもありますが先輩と共通の仕事もあり、先輩が他社からやってきた視察団の相手をせねばならないといった事態が訪れたならば共通の仕事は片づかず、単純計算にして平時の二倍の時間を要求するのです(木曜日)。同様に私も先輩も自分の仕事にかかりきりになってしまった場合などは共通の仕事は最後に回され、十三時間の労働となる日もあります(金曜日、すなわち昨日。十三時間は初体験)。
 五日間勤めただけで十五時間残業です(ところで、残業代は三十時間までしかつきません)。
 そのような企業がこのたびの土、日、月を三連休として私に授けて下さったことには大変感謝しておりますが、先輩および上司は今日も職場に出ているのだと思うと、感謝するに至らない偶発的に生じた幻のようというより他ないようです。

目やにの怪

 強い睡魔に誘われて床についたものの四時間もすると夢から覚めて暗い部屋の天井を見ることになったのは今週の月曜日のことですが、その天井というのは右目で見ているのであって左目は開かないのでした。床に伏す前に泣いたのなら分かるのですが、そのような記憶のとんとない私は起きあがり洗顔題の鏡の前に立ちました。左目はおっことぬし様*1も顔負けの目やにによって覆われていました。パイ生地をまぶしたようでした。人間は四時間の内にこれほどの目やにを目の外へ排出できたのか、と私は驚かされました。大学時代、院生の先輩(女性の方です)から羨まれた私の美しく長いまつげは目やにの装甲を覆っていました。目やにを爪で取り払い、どうにか左目を開いてみますと、そこには涙に溶けていて固まっていない目やにが粘着質の液体となり、貝柱のごとく上と下の瞼を橋渡ししていました。
 目やにを可能な限り取り除き、もう一度床について見ましたがなかなか寝付けませんでした。閉じられた左目の内側で涙が眼球表面を彷徨っていると瞼が教えて下さいました。この日一日、目は充血していましたが、今は完全に治っています。

ブクマについて

 一日にたくさんのブックマークを付けている人を見付けると、そのありあまる時間に少し嫉妬してしまいますが、これは余談ですね。
 私はブックマークした際、なるべくコメントを残すようにしています。これが丁度百字であったりすると、してやったりと思います。百字を超えたときに不要箇所を削っていくことが実に楽しい作業となります。長いコメントは人目につきやすく、凝縮された内容は関心を持たれやすいもので、とどのつまりスターがもらえます。丁度はてなハイクで「おはよう」と挨拶をすればスターで返事が返ってくるように、ブ米でも1〜5のスターをもらうことができるのです。このスターは、それまでスターをつけてもらうことがなかった人にもらえた方がよい気分に浸れます。純粋にコメントを評価されたのだという気分になれるためです。

そしてまた労働時間の話

 十二時間働くことが辛い、とは思わなくなってきました。辛くなどないと言い切るには弱いですが、十分耐えうるし、その長時間の労働は私に訪れた試練なのだと割り切ることができます。
 しかし、そうではないのです。辛いのは十二時間の労働ではないのです。本当の辛さは、休息できる時間の消失にあります。一日は二十四時間と決まっていて、明日もまた働くのですから、家でくつろげる時間は労働時間の超過によって失われる、ということは小学生でも分かる理屈です。通勤のため片道一時間を要すること、睡眠時間六時間を保持することをふまえますと家にいられる時間は四時間です。朝の気怠さから抜け出し、朝食を用意したり身だしなみを整えたり排便を済ませたり、また帰宅してから夕食をとり入浴をすませるといった生活に必須の時間もこの四時間からさっ引かれてしまうのです。
 十二時間、十三時間の労働を乗り切ったあとの肉体で快適な時間が過ごせるはずもなく、すべきことをすっぽかしては、はてなを巡回するのです。職業柄、目を使うため、脳の疲弊具合も相まって読書などもってのほかです。朝に読書をしてみるとその日一日の脳内分泌物のバランスが非常に悪かったという体験もあります。
 働くのは、いいんです。でもその分、休ませてください。休まなきゃ、動けない。だから、極端な私は思うのです、きっちり九時間労働させた方が能率がいいんじゃないですか、と。長時間働かせるのなら、休養も長時間与えるべきだ。実際、警察では丸一日の勤務の次は非番で丸一日休みだ。

 さて、これからどうするかな。

*1:もののけ姫』に登場する老齢のイノシシ