（というか、ダイアリーに動画を埋め込むテスト）
はじめに
私が産まれて間もなかった頃、両親は忙しかったので私は祖父母に育てられ、演歌をよく聴いていたらしく、曲名は忘れたが一曲全部歌詞を覚えていたそうだ。記憶にない。
そんな体験が影響したのかしなかったのか、洋楽にはとんと興味を示さず生きてきた。多分、たいがいの人は高校生になると洋楽を聴き始めるのだろう（偏見）。しかし私の感性には何も響かず、歌詞の意味も分からないのにどう感動しろというのかと当惑気味に同級生を眺めていたものだ。せいぜいがビートルズ。小学校の音楽会で演奏したこともあって馴染みがあった*1。
その私に洋楽を聴くきっかけを与えたのが漫画『ジョジョの奇妙な冒険』。スタンドと呼ばれる超能力が登場するのだが、その能力に個別に付いている名前が洋楽由来なのだ。更には、もう配布は終了してしまったがジョジョを題材としたフリーゲーム『ディアボロの大冒険』では洋楽のBGMが流れたので、「今かかっている曲はなんだ？」と気になり調べていった次第だ。
そういう具合に訪れた洋楽マイブームが過ぎるとフォルダに残ったのはアニメのMADばかりだった。
クロマティ高校×ボヘミアン・ラプソディ
洋楽のことなんて何も知らなかった私はクイーンさえ知らなかった。クイーンをクイーンとはじめて認識して聴いたのがこの曲、このMAD。なんだかいいメロディだと思って聴いていたが、歌詞の意味は英語音痴の私には当然理解できず、MADに引っ張られた解釈を勝手にしていた。それだけに歌詞の意味を知ったときはそのギャップに悶えた。
『ボヘミアン・ラプソディ』（抜粋）
♪ママ たった今人を殺してしまった
奴の頭に銃口を向けて引き金をグイと引いた 奴は死んだ
ママ やっと始まったばかりの人生を僕はこんなに簡単に捨ててしまった
ママ 泣かせようと思ってやったわけじゃないんだ
明日になって僕が戻らなくとも一人でちゃんと生きていってね
そう まるで何事もなかったかのように…
もうすべて手遅れだ 僕の時間は終わった
恐ろしくて体中の骨が震え 苦痛にさいなまれている
さようなら みんな 僕はもう行かなくちゃならない
みんなに別れを告げて僕は現実に立ち向かうんだ僕死にたくないよ
時々こう思うんだ いっそのこと生まれてこなければ良かったって…
僕は貧しい哀れな男 誰一人僕を愛してはくれない
お願いだ 助けてくれ！悪魔を僕の中から取り除いてくれ！ああ僕に石をぶつけて唾を吐きかけるつもりだな
僕を愛する振りをしてこのまま野垂れ死にさせるつもりだな
ああ こんな仕打ちひどいじゃないか
すぐにここから この苦境から逃げ出さなければ……だけど結局はたいしたことじゃないのさ
みんなだってそう思ってる たいしたことじゃないんだ
風がどっちを向いて吹こうとね…
グレンラガン×エバーロング
ロボットアニメ『天元突破グレンラガン』は様々なMADが出回っていて、フー・ファイターズの『everlong』をじっくり聴いたのもこうしてMADがあったから。歌詞の意味はまだ分かっていない。本エントリを書くにあたって一分ほど調べてみようという気になったがFoo fightersのEverlong - Foo Fightersのeverlongってどういう意... - Yahoo!知恵袋が限界。知らなくてもいいや、と思う。気楽に楽しみたい。
らき☆すた×マイノリティ
グリーン・デイの『Minority』はタイトルも歌詞も私の心を鷲掴み。全体的にキャッチーで、全然マイノリティ街道を進んでいるようには思えないのだが、なんにしろいい気分にさせてくれる。
サビ部分
おれは少数派になりたいんだ
お前の権力なんか要らない
大多数のモラルなんかぶっつぶせ
なぜならおれは少数派になりたいから
――http://f56.aaa.livedoor.jp/~aosiro/lyrics/green_day_minority.htmlより引用
らき☆すた×ワナビー
スパイス・ガールの『Wannabe』も歌詞の意味なんて知らないが、タイトルや全体の雰囲気が示す通りの解釈で間違ってないだろう。頭空っぽにして聞けるところが疲れ気味の脳にとても優しいと思ってよく聴いている。
ジョジョ×キラークイーン
ジョジョ第四部のラスボスのスタンド能力『キラークイーン』は、『QUEEN』の3rdアルバム『Sheer Heart Attack』に収録された『KILLER QUEEN』からとられている。原作と一緒に楽しめる。
こちらはボヘミアン・ラプソディと違って歌詞の意味がどうにか理解できる。調べてないから断言はできないが大きく裏切られているということはないだろう。
最後に
歌詞を覚えてしまった曲と覚えてしまう前の曲では印象がずいぶん異なる場合がある。洋楽は歌詞を覚えられないし覚える気になれないのでずっと新鮮な気分で聴ける。深い理解を得られない代わりに永久の鮮度が約束される。私にとって洋楽とはそういうもの。
