関西弁ですやん

 今日も今日で労働してきたで。
 仕事してきたやなくて労働してきたやで。
 休憩中にテレビを付けたら「めちゃイケ」やっとったねん。
 テレビを見いへん私はそれが「めちゃイケ」やって分からへんかったんやけどパートさんが「めちゃイケ」やゆうんで、きっとめちゃイケなんやろな。
 バラエティ番組なんてたいていつまらへんもんなんやけど、このときばかりは笑ってしもた。ゴルフ場でお笑い対決。解説もキャディもそれなりに真面目な雰囲気。行われることのあほらしさについ吹き出す。そして私の口をついて言葉が飛び出す。
「こいつらアホですやん」
 アホ。関西弁では誉め言葉。
 それはともかく、口にしてから何とも微妙な気分に。
 です、やん、て、なんか変ですやん、おかしいですやん。
 標準的な丁寧語のあとに関西弁て。逆はあらへんのか。
「こいつらアホやんです」
 そらタラちゃんや。思わずラリアットかましとうなる憎らしさやんけ。おまけにイクラちゃんのバブーまで追加で響いてもう一発ラリアットや。
 日本語は膠着語。大事なことほど後回し。ほなら標準語や丁寧語より関西弁が大事ちゅうことやろか、それが関西人の根っこに流れとる浪速魂なんやろか。




 ほんでまたこれ蛇足なんやけど、普段標準語で文章書くときも逆接で「だが」より「けど」の方がなんでか親近感わいとったんやけど、つまりそれは関西弁に親しい逆接やったからなんやな、今気付いたわ。単に「けど」の方がいっそう口語的やから使いやすいんやろうと思っとったんやけど。変換したら火傷なんやけど。ごっつう困るわホンマ。ほんで、こんな最後になってからATOKに関西弁モードあったこと思い出したりしてな。
 ほなさいなら。