2010-03-30から1日間の記事一覧

095 第六章 - 物語の紡ぎ手と虚構の住人 朝、葉の上には露がひとしずく乗っかっていた。旅の相棒は僕よりも先に起きて、露を舌先で舐めて回っていた。相棒は、本日中に人里にたどり着けると安請け合いした。彼女はそして僕の横を音もなく通り過ぎていった。…