七年目の浮気
「七年目の別離」
肌身離さずは大嘘だけど
長いつきあい 腐れ縁。
別れの話を囁く周囲
背に腹は代えられん。
僕は君を好いているけど
そんなことはお構いなし。
外部が別れをせかすから
黙っていいなり 愛想なし。
それの扱いが恋人への態度
心理テストがいってた迷信。
そんな俗世の戯言も
素直に信じる僕は俗人。
電波が変わるといわれても
僕らの波長はあっていた。
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まだケータイが携帯電話だった頃――
普及優先でケータイが無料提供されていた頃――
からのお付き合い。
しかしこの機種は使用不能になるということで、無料で機種変更してもらった。
ケータイなんて無くなれば、もっとスローペースな社会になるのだろうに。
――なんて年寄り臭いことを考えている僕は、
今日もポケットにケータイを忍び込ませている。