人生にはエスプレッソが必要だ

 一巻完結の漫画で最上のものはなにだろう。
 ここ(http://yoicomic.blog24.fc2.com/blog-entry-185.html)のリストを参考に、漫画との素敵な出会いを求めて、アマゾンに注文する。
 自分の知っている中では『FLIP-FLAP』と『孤高のグルメ』がダントツだったが、リストを見渡すと知らない本ばかり。何て幸せなことだろう。
 ところが、感じ方は人それぞれ。自分の好みに合致せず、「悪くない、それどころかいい、いいんだけど、でも、期待していたのとは違う……」と惜しい気分に浸った。
 しかし今回、当たりが来た。


『トゥー・エスプレッソ』

トゥー・エスプレッソ
高浜 寛
太田出版
おすすめ度の平均: 5.0
5 おとなまんが


 内容のことはいちいち書きません。一巻だけなんだから読んでください。
 感想もいちいち書きません。他人の人生を言葉で綺麗にまとめるものではないし、まとめられないんだもの。


 と、述べた傍から、箇条書きでちょろちょろっと書いてしまう。
●左から右へ読むように描かれている。慣れるまでは我慢。
●フランス人と日本人で頻出する対立項がユーモラス。

フランス人のモノローグ「僕たちには本当にアジア人の陰部が横向きについているか確かめる義務があるのだ」

日本人の書き置き「外人さんの珍宝は首まであるといううわさはどうやらうわさだったようで安心しました」

●外国の人の年齢なんてよく分からないものだけど、他国の人が日本人を見たときも同じことがいえる。そんな当たり前のことを、あんな形で気づかせてくれるなんて。
●最後のページの吹き出しトリックがすぐには理解できず、四回ほど読み返してやっと分かった。
 
 
 
【keiseiryoku専用(笑)暫定ランキング】
FLIP-FLAP』とよ田 みのる
『孤高のグルメ』久住 昌之 谷口 ジロー
『トゥー・エスプレッソ』高浜寛
−−−−好みの壁−−−−
『シャーリー』
『珈琲時間』
『死刑執行中 脱獄進行中』荒木飛呂彦(短編集)
『おもいでエマノン
『DRAMATIC IRONY』藤崎竜(短編集)
ほしのこえ
凹村戦争