ドドド、それは恋の擬音

 『ジョジョの奇妙な冒険』という漫画は、能力バトル漫画の始祖にして今現在も連載中の作品です。特徴的な擬音(オノマペト)でよく知られてもいます。
 キスシーンで「ズキュウウゥン」
 カエルを殴るシーンで「メメタァ
 を筆頭にいくつも候補が思い浮かびますが、他の漫画でも用いられていてなおかつ紛れもなくジョジョの擬音語として認識されているのが「ドドド」や「ゴゴゴ」です。
 緊迫したシーン、とてつもなく奇妙なことが起きてじんわりと汗を流しているシーンでそれらの擬音が使われます。
 「ドドド」は、エンジン音のように低く腹の底で轟く音を、
 「ゴゴゴ」は、地響きが鳴り足下が揺らぐがごとき音を、イメージさせます。*1
 どちらの擬音もキャラクターの主観では焦燥が駆けめぐっていることを示しています。それは直感的にイメージさせられてしまいます。
 しかし、
 にもかかわらず、
 現実ではそんな音を聞くことはありません。
 聞くことなどない、と思って生きてきました。
 ところが、あったんです。
 これを見た瞬間、私はその音を聞いていました。
 
 
 ┣¨┣¨┣¨┣¨・・・

 
 

 
 
     ┣¨┣¨┣¨┣¨・・・

 
 
 一目見た刹那に、ドッ ドッ ドッ ……と、それは聞こえてきたのです。
 初恋の女性を街中で偶然に見かけたときのときめきにそっくりの興奮が心臓をひっきりなしにノックしていました。

 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
[:W400]
 
 

 
 
 To be continued...*2

*1:この擬音と荒木先生の絵柄とジョジョ立ちが揃ったとき、僕たちは鈴の音を聞いて口の中を唾液で溢れ返させるパブロフの犬になるのです。

*2:続きません。