うどん
いつもテーブルクロスが汚くて写真UPするのに抵抗があるのだが、なんか今日はそんなの関係ねえって気分だ。
一口目から塩気がきいていた。
納豆の塩気かと思ったが梅干しだった。食前では明らかだった赤い象徴も食べ始めた瞬間に埋もれて行方不明になっていた。今もどこかの宇宙で輝いている隠し味。
で、それなら納豆の塩気はどんなものかと、口にかっ込んでみたら、これがまた、たまらない。納豆食べられない人種ってなによ、心底同情する。でも粘りけがなければ食べられるとかいう納豆嫌いには納豆を投げつけてやりたい。粘ってナンボの納豆でしょうが! 納豆菌たちの愛と友情の柔軟にしてしなやかでねばねばした絆を愛さないでいられようか!*1
そしてとろろ。ねばねばに貢献しているが、本領は最後に汁を飲み干すときに発揮される。*2
上にまぶしてあったのりや鰹節も、ときどき紙を食べているヤギの気分になることを除けば最高。
あとは薬味。ネギはもちろんのこと、ミョウガが加わると無敵状態。*3
先週は朝食*4すべてが写真のようなぶっかけうどんだった。
冷凍の讃岐うどん美味い。
うどんは、安い店では安い店での趣、高い店では高い店の妙味、自宅では自宅の魅力があって素晴らしい。
*1:クレヨンしんちゃんで、納豆ご飯を食べて口元に納豆をつけているシーンがある。納豆の粘りは露出狂のあの少年をいつも思い出させる。子供の口元が食べ物で汚れている様子は愛らしい。納豆の場合はまた格別に愛らしい。
*2:忍たま乱太郎のしんべえの鼻水を想起させる。あんかけと間違われる彼の鼻水は透明なのだが、とろろの粘りはまさにあの鼻水のイメージ。
*3:アニメ日本昔話では「ミョウガを食べると物忘れが激しくなる」という話があった。ミョウガ鍋を食った旅人は宿泊費を払わず宿を去った。それが私とミョウガの出逢いだった。なるほど、なにも気にならなくなるほど美味い。
*4:夜勤サイクルなので午後三時に食べる朝食。