一人グルメってなによ

 『孤高のグルメ』を読んだ。
 主人公の井之頭五郎は萌キャラだろう。
 《酷だ。残酷です。》には笑わせてもらった。
 なんで繰り返しが丁寧語なんだか。


 《いかにも肉って肉だ》
 《このワザとらしいメロン味!》
 《ソースの味って男のコだよな》
 といった味の評価は、わけわからん!
 わかるけどワカラン。
 分かるようで分からん。


 一人で楽しむって、一人で楽しんでいることを楽しんでいるのだろうか。
 それだとナルシストということか。
 違うんだろうな、ナルシスティックというのではない。
 読書は一人でするのが一番いい。
 食事にも一人ですることが最良の方法となる場合があるんだろう。


 にしても、なんでだろう。
 あれだけリアルに描かれているのに、なんであんなシュールなんだろう。
 そこが笑いを誘うんだろうな。
 「一人で大真面目にやっていること」という主観を読者という客観で見るとき、ユーモラスに映るんだな。


 なんか、不思議な読後感。
 おみそ汁の中の菜っ葉のような味だ。
 ……。
 わけわからん感想だ。